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カテゴリー:特集・連載
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終わらざる夏2020⑦の下 花道柳太郎さん
出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、重さ2・9㌧もある対艦爆弾「さくら弾」を備えた特攻機。爆発すれば前方3㌔、後方300㍍が吹っ飛ぶと想定されていた。機体は… -
終わらざる夏2020⑦の上 花道柳太郎さん
飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶対国防圏が崩壊した。大本営は▽フィリピン▽台湾・南西諸島▽北海道を除く本土▽北海道――の4方面を新たな国防要域とし、敵が… -
終わらざる夏2020⑥ 西口正一さん
激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあったフィリピン・ルソン島に上陸。米比軍を率いるマッカーサーは同24日、マニラの無防備都市宣言を行い、撤退。年が明けて1月2… -
終わらざる夏2020⑤ 竹田玉枝さん
空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん(92)。同郷で出征を見送り、戦場から命からがら帰還した夫一雄さんの体には、無数の傷跡が残っていた。一雄さんが戦地からふ… -
終わらざる夏2020④ 鈴木徹三さん
根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年(昭和20)7月には13隻の米空母が北海道南部の沖合に展開。14日から15日にかけて、延べ3000機以上の艦載機が主要都… -
終らざる夏2020③ 故入山 稔氏
B29へ決死の体当たり 欧州で第2次世界大戦が始まったのを受け、米軍は1939年(昭和14)11月、超長距離大型爆撃機の開発に着手、44年(昭和19)6月には北九州市の八幡製鐵所を目標として初めて日本に襲来した。大型戦… -
終わらざる夏2020② 山田君代さん
3月17日の神戸大空襲に遭遇 アニメ映画化された野坂昭如の小説「火垂るの墓」、手塚治虫の「アドルフに告ぐ」、妹尾河童の「少年H」。これらには1945年の神戸大空襲の模様が克明に描かれる。神戸市は、45年1月3日から… -
終わらざる夏2020① 芝﨑シヅヱさん
大阪空襲の直前に帰郷 印南町山口に生まれ、現在は美浜町吉原(新浜)に住む芝﨑シヅヱさん。父五郎右衛門さんと母キヨノさんの次女として、1922年(大正11年)10月20日に生まれ、大正、昭和、平成、令和と1世紀近く、4つ… -
終わらざる夏2019⑧ 南嘉美さん
乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正10)4月1日、旧和田村(現美浜町和田)で父楠本友吉(ともきち)さん、母ふじえさんの6人の子どもの4人目(二女)として誕生… -
終わらざる夏2019⑦ 御坊商工高等学校 「平和を考える会」
34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集がある。タイトルは「軍靴の響き」。今から34年前の1985年(昭和60)に作成された、手書きの原稿をまとめた本である。当…