和歌山市の断水 日高地方でも支援の輪広がる

写真=トラックにポリタンクを積み込む(ライオンズクラブ)

 和歌山市の紀の川にかかる「六十谷水管橋」が崩落し、今月3日から断水が続いている河北地区住民への支援の輪が、日高地方でも広がっている。5日には御坊から新宮までのライオンズクラブ(LC)335―B地区10リジョンが現地で不足しているポリタンク、県農業青年部協議会とJA紀州青年部は紙コップなど、二階俊博御坊事務所も水などを寄贈。「困ったときはお互いさま」の思いが疲弊する住民の力になっている。

 ライオンズクラブでは、断水の報道を受けてすぐ、何かできないかと検討。御坊から新宮までの10クラブが加盟する10リジョンが連携し、現地では県内各市町から給水車が来ているもののポリタンク等が不足しているとの情報から4日夜に各会員に持ち寄るよう協力を呼びかけた。少しでも早く届けたいと、翌5日昼には会員やみなべ町、印南町など自治体から20㍑用ポリタンク214個のほかビニールのポリ袋や段ボールの給水シートなど172個、水も1120㍑分が集まり、ライオンズクラブ会員のみなべ町の楠谷運送で積み込み作業を行った。夕方には和歌山市のライオンズクラブに届けた。10リジョンの楠本健治チェアパーソン(紀伊田辺LC)は「我々は奉仕団体。少ない時間の中で皆さんから多くの協力をいただけて感謝。少しでも困っている人の力になりたい」と話した。

 県農協青年部協議会では、会長を務める中早大輔さん(みなべ町)がJA紀州青年部の下田貴洋部長と連絡を取り、それぞれが災害時等に活用するために積み立てている基金から取り崩して、紙コップ3300個、割りばし4000本、ラップ120本、紙皿500枚などを購入。代表して中早会長が5日午後、JAわかやまを訪ね、坂東紀好組合長に物資を手渡した。中早会長は「災害を含めていつ自分たちも助けてもらう側になるか分からない。少しでもお役に立てることがあればしていこうと普段から話し合っている。これからも絆やつながりを大切にして活動していきたい」。

 二階御坊事務所は4、5の2日間、水やポリンタンクを届けた。御坊市の東春日町内会が備蓄していたポリタンクなどを提供してもらった。和歌山市内の保育園に2㍑入りペットボトル600本や周辺の町内会に10㍑入り30本、乗馬クラブからのSOSを受けてポリタンクに入れた水2㌧分のほか、社会福祉法人や老人保健施設、医療法人などに水入りのポリンタンクを届けて回った。同事務所の二階俊樹さんは「給水場所へ行けないお年寄りもたくさんいて、いろんな面でまだまだ支援が必要な状況」と話している。

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