県が懸案の古川改修へ

写真=今年度から改修工事が進められている晩稲地内の古川

 県は、みなべ町晩稲地内の2級河川「古川」の河川改修工事に着手した。川幅が狭い古川はこれまで、大雨が降ると増水し、周辺の畑や民家、事業所に冠水被害を何度ももたらしてきた。晩稲から南部川との合流部まで総延長4・6㌔(県管理区間)を十数年前から改修してきており、今回が未改修の最終区間で、数年先にはなるが完成すれば水害の軽減が期待されている。

 古川は晩稲地内の大谷池などが源流で、東吉田や気佐藤などを通って国道42号線付近の山内地内で本流の南部川と合流する延長4・6㌔、県管理の2級河川。2006年と16年には環境省が全国の2561水域で実施した水質調査で、ワースト1となったことでも知られているが、改修工事は災害を防ぐための治水対策として進めてきた。

 これまで川幅の狭い部分はすべて拡幅、河床の掘削などで流下能力を高めてきたが、晩稲地区の640㍍区間だけが未改修だった。この区間の周辺に梅加工会社や民家、畑などがたくさんあり、大雨時に冠水する被害がたびたび出ていた。

 この区間も昨年度に「古川河川整備事業」として新規事業化された。昨年度は設計や用地取得を進め、今年度から現場着工した。初年度は、昨年度までに改修が完了している所から南部梅林みかえり屋近くの舟倉橋までの130㍍区間。現在の古川は河床の幅が約3㍍だが、5・5㍍に広げ、深さも1・5㍍から1・9㍍に掘削。流下能力を約4倍にする。今年度の事業費は約2億2400万円。

 640㍍区間には舟倉橋のほか上流に七反田橋と寺橋の3橋あり、拡幅に伴って架け替え、1カ所の可動堰も改修する。完成するまでにはまだ数年かかる見通しだが、改修後は被害が大幅に軽減されることになりそうで、早期完成が期待されている。

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