人口減少は自然の摂理!?

 県は2020年の国勢調査結果(速報値)を発表した。県全体の人口は92万3033人で、95年に実施した前回調査の96万3579人より4万0546人(4・21%)が減少。ピークだった85年の108万7206人と比較すると、16万4173人(15・1%)が減った。日高地方7市町の合計は7万2168人で、前回の7万6345人から4177人(5・4%)が減少した▼全国の人口は2008年の1億2808万人をピークに減少に転じ、昨年10月1日現在では1億2570万人となった。53年には1億人を下回ると予想されている▼人口の減少は経済、地域などに大きな影響を与える。経済では消費者が減ることで市場が縮小。地域でも祭りなどの伝統的な文化や行事が受け継がれにくくなり、地域の活力低下につながる▼減少の要因は出生率の低下で、若者の未婚化や晩婚化が挙げられている。背景には「経済的な余裕ない」「独身の自由さや気軽さを失いたくない」などの声がある▼しかし、要因はそれだけなのか。世界の人口をみてみると、1900年に16億人だったが、2000年には61億人となり、20世紀になって急激に増加。現在は77憶人となっている。1900年(明治33)の日本は4600万人だった。今世紀に入って先進国など人口減が言われ始めたが、20世紀の爆発的な増加が自然の摂理に反していたという学者も▼全国の自治体では人口減少に歯止めをかけようと対策を打ち出し、日高地方の市町でも子育て対策などに力を入れている。しかし、目に見えない自然の力によって減少に転じているというのなら、人口を増やすのはかなりの難問。ならば、人口減に対応した社会構造を考えるのも一つではないか。     (雄)

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