ワクチン接種対応に苦慮

 日高郡町村会(会長=松本秀司日高町長)の定例会が10日開かれ、新型コロナウイルスワクチン接種の対応などについて意見交換した。

 厚生労働省は現在65歳以上の高齢者らを対象に優先接種している米ファイザー社製のワクチンについて、公費負担の対象を16歳以上にしていたが、今月1日から12歳以上に引き下げたことで、全国的にも現行の接種順位をどう変更するかなどで混乱が起きている。京都府伊根町ではいち早く12~15歳のワクチン接種をスタートさせたところ、「子どもに接種はリスクがある」「やめるべき」などの批判や抗議が相次いだ。

 また、現在高齢者から順番に行っている米ファイザー社製のワクチン供給には数に限りがあり、なくなれば米モデルナ社製のワクチンに切り替えるが、このモデルナ社製は接種対象が18歳以上。町村会では「国からファイザー社製のワクチン供給が途中で途切れると、モデルナ社製では12歳以上への接種ができなくなる」などと不安の声が上がり、みなべ町の小谷芳正町長は「65歳以上の接種が終わった段階で、ファイザー社製のワクチンを12歳以上の接種用に取り置きしておこうと考えている。しかし、国はファイザーとモデルナ社製のワクチンを間違えないよう同じ場所に保管するのは禁止しており、別の保管場所も確保しなければならない」などと、対応に苦慮していることを報告。他町でも検討しており、印南町住民福祉課によると「当町ではいまのところ町民全員がファイザー社製で接種できる分のワクチン量が確保できる見通し。途中でモデルナ社製に切り替えることなく、完了させたい」としている。

 籔内美和子美浜町長からは「小中学校の教師の接種は県の主導でやっていただきたい」との要望があり、他の町長も「町内の学校に来ている先生は他町在住者も多く、それぞれの町で対応するのは大変」などと賛同していた。

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