バナナの危機を救う栽培方法

 あるテレビの情報番組によると「第3次バナナブーム」だという。大のバナナ好きの筆者は1年ほど前の本欄で「バナナブームがタピオカの次にくるらしい」との情報を紹介したのだが、その時はあまりピンとこなかった。しかしここへ来て、その人気が本物であることが数字に表れているという◆スーパーのバナナ売り場で取り扱う品種が飛躍的に増え、実際消費量も右肩上がりになっている。今回得た情報では一般的なバナナの人気ぶりだけでなく、昨今のバナナ産業を巡る新たな状況が大変興味深かった◆国産で流通するバナナは99・9%が輸入品。それが今、国産バナナが贈答品などとしても脚光を浴びているという。それも沖縄や鹿児島など南国のみならず、フルーツ王国の岡山、そして秋田や北海道という北国が産地というから驚く。糖度は抜群の20度以上、さらになんと皮まで食べられる◆「凍結解凍覚醒法」という栽培法で、大まかにいうとバナナに氷河期を体験させ、遺伝子の力を高める。成長細胞をマイナス60度で凍結させることでそれが可能になるという。完全に無農薬なので皮も食べられるそうだ。食物繊維は豊富だとは思うが渋さもすごいのではと思いつつテレビを見ていると、実食した出演者は「(皮が)サクサクしている」と感想を述べていた◆実は、カビの一種による「新パナマ病」という病気で「熱帯のバナナが絶滅するかもしれない」という記事を読み、バナナ好きとして大層心配していた。新たに開発された技術によって病気を寄せつけないバナナが生まれれば、こんな喜ばしいことはない。時代が進めば懸案の問題の解決法も見つかってくることがある。バナナに事寄せ、気持ちを明るくしてくれたニュースだった。(里)

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