地域と小中学校の絆

 少子化が深刻化する中、各地で小中学校の統合が進んでいる。日高地方も例外でなく、4月からは日高町の志賀小学校と比井小学校が統合となる。由良町では教育委員会から諮問を受けた学校教育在り方検討委員会が先日、「町内3小学校の統合が望ましい」と結論を出した。町は来年度から具体的な内容について検討を開始する方針だ。印南町でも中学校の統合について検討されている▼筆者が通った小学校と中学校は実家のすぐ近くにあった。いずれも登下校の時間は1、2分程度で、チャイムの音が家まで聞こえた。その小学校は12年前に近隣3小学校との統合し、校名は変わったものの以前と同じ場所にある。しかし、中学校は22年前に隣接校との2校で統合し、校舎が自宅から離れた場所に移転した。中学時代を過ごした校舎の跡地を見ると、当時を思い出して寂しさを感じる▼学校の統合には住民の意見が重要視され、懇談会が開催される。これまでの取材では賛成する人が過半数を占めることが多く、理由としては「子どもは大勢の中で育つことが大切」という意見が大半。もちろん反対的な意見もあり、理由には「一人ひとりに目が届きにくくなる」などのほか、「地域と子どもたちの関わりが少なくなる」という声も聞かれる▼地域と学校には深いつながりがある。運動会を合同で開催することもあるし、地域が子どもたちを守り育てているという一面もある。例え学校がなくなっても、その絆は保たなければいけない。それには地域と子どもたちが交流する機会を新しく生み出すことが必要で、子どもに対する地域の情熱やエネルギーが求められている。(雄)

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