昨年の県内特殊詐欺 認知件数減も被害額増

 新型コロナウイルスのワクチン接種について「予約が必要」「優先的に受けられる」とうそを言い、お金をだましとろうとする新たな特殊詐欺とみられる電話が県外で相次いでいる。県内では2020年中、特殊詐欺の認知件数が32件で前年と比べて13件減少したが、被害総額は1億5780万円で同7100万円増加。御坊署管内でも1件、600万円の被害があり、「焦らず、まず相談を」と注意を呼びかけている。

 新型コロナウイルスのワクチンに関連する不審な電話は、東京や愛知、長野、兵庫で確認されており、「ワクチン接種には予約が必要」と言って予約金名目で金銭をだましとろうとしたり、「ワクチン接種を優先的に受けられる」と持ちかけて現金の振り込みを求めたり、ワクチンの接種費用を要求。ワクチン接種に便乗した特殊詐欺の新たな手口とみられている。御坊署によると、県内では同様の電話は確認されていないが、今後、かかってくる恐れがあり、注意を呼びかけている。

 20年中の県内特殊詐欺被害は、オレオレ詐欺が2件で350万円、預貯金詐欺が6件で710万円、架空請求詐欺が15件で1億3960万円、融資保証金詐欺が1件4万円、金融商品詐欺が1件210万円、キャッシュカード詐欺が7件520万円。前年と比べて架空請求詐欺の被害額が1億円以上増加している。このほか、ギャンブル詐欺、交際あっせん詐欺、その他特殊詐欺はなかった。

 被害者の年齢構成は19歳以下1人、20代0人、30代3人、40代と50代各1人、60代3人、70代12人、80代以上11人。高齢者の被害が目立っている。

 市町村別発生は日高町で1件。和歌山市が14件で最も多く、田辺市で6件、橋本市で3件、海南、紀の川の各市で2件ずつ、有田市と紀美野、白浜、串本の各町で1件ずつあった。

 金銭交付方法は手渡しが19件で最多。以下は振り込み6件、電子マネー5件、送付1件となった。

 御坊署は「まだワクチン接種に関連する手口は確認されていませんが、公共機関をかたる不審な電話はかかってきています。公共機関が電話で振り込みや暗証番号を求めることはありません。『いますぐ』や『きょう中』も詐欺。焦らずに誰かに相談してください」と注意を呼びかけている。

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