
写真=誓いの言葉を述べる新成人(御坊市)
御坊市と由良、印南、日高川の3町で10日、成人式が行われ、計568人が大人の仲間入りを果たした。新型コロナウイルス感染症の影響で、中止や延期とする自治体があるなか、マスクの着用や消毒、検温のほか、2部制にしたり、式典やアトラクションを縮小、取りやめたり、オンラインの活用で対策を徹底。各地の新成人たちは首長らから激励を受け、大人の自覚を胸に新たな門出へ決意を新たにした。
御坊市は市民文化会館で、出身中学校別に2部制で行われ、対象者274人のうち計196人が出席。三浦源吾市長は「皆さんの若く、熱い情熱、パワーを『生まれて住んで良かったまち、ふるさと御坊』のまちづくりに生かしてほしい」と述べた。新成人を代表し、第1部は矢野翔麻さん(名田町野島)、西本伊吹さん(野口)、第2部は田中華都輝さん(薗)、坂尻夏海さん(藤田町藤井)、梅本睦月さん(島)が誓いの言葉。東京に住む西本さんは出席を自粛し、動画で発表した。
由良町は由良中学校体育館で行われ、対象者68人のうち44人が出席。山名実町長は式辞で「新しい時代の中で、より素晴らしいふるさとを創造するのは、無限の可能性を秘めた皆様の若い力」と今後の活躍に期待した。新成人の北山茜さんが「感謝の気持ちを忘れることなく、人との出会いを大切にし、力強く人生を歩んでいきます」と謝辞。代表で記念品を受け取った寺下公貴さんも「20歳を迎えたばかりで社会人としては未熟ですが、それぞれが何らかの形で由良町の発展に役立ちたい」と語った。
印南町は体育センターで行われ、対象者108人のうち88人が出席した。日裏勝己町長は「ウイズコロナ社会をともに乗り越え、大きな夢と可能性に向かって突き進んでいただきたい」とあいさつ。新成人を代表して稲田嵩人さん(上洞)が「責任感を持った、信頼してもらえる立派な大人になります」、川上果々莉さん(印南)が「自分の行動に責任を持ち、社会の一員として前向きに歩んでいきます」などと誓いの言葉を述べた。交流会は中止し、福引きやバルーンリリースを行った。
日高川町は日高川交流センターで行われ、対象者118人のうち88人が出席した。久留米啓史町長は「コロナ禍を生き抜き、新たな時代を担う若者として、その若さとみなぎる力で希望に満ちた将来へ進んでいかれることを期待します」と式辞。新成人代表で柏木みゆきさんが「この町で過ごした仲間たちとともに成人式を迎えられるのはこの上ない喜び。成人としての決意を忘れず、力強く、優しく、たくましく生きていくことを誓います」と決意表明した。