御坊署管内の交通事故 昨年は件数、傷者、死者も減
- 2021/1/23
- 社会
御坊署は、2020年中の管内交通事故発生件数をまとめた。人身事故は前年と比べて件数、傷者、死者とも減少。人身や物損を合わせた事故総量の抑止へ徹底した取り締まりが功を奏し、新型コロナウイルス感染症対策の緊急事態宣言や外出自粛も一因とみられている。今年も引き続き事故防止へ、パトロールや安全教育を行っていく。
まとめによると、人身事故は56件。前年と比べて13件減り、傷者も62人で、20人減少した。死者は2人減の1人。2月に印南町山口の県道で自転車が転倒、川に転落し、運転していた70代の男性が亡くなっている。56件のうち、高齢者が関係する事故は27件(8件減)。形態は、人対車が5件(11件減)、車と車が47件(2件減)、車の単独が4件(増減なし)で、最も多い出会い頭の16件と、続く追突の15件で全体の半数以上を占めた。
御坊署は死亡や重傷となる大きな事故をはじめとする総量の抑止を最重要課題に、速度や飲酒運転、歩行者妨害の取り締まり、常時赤色灯を点灯しての幹線道路や生活道路、通学路でのパトロールを強化し、幼・保・こども園や小中学校での安全教育を実施。事故の減少は緊急事態宣言や往来、外出自粛による交通量の減少も要因の一つとみている。
一方、物損事故も1277件で、前年比102件減。駐車場内で後退時の衝突や車から降りる際のドア開けが目立ったという。同署は「昨年中も地域住民やボランティアの皆さんの協力で、事故の発生を減らすことができました。今年も引き続き取り締まりの徹底をはじめ、総合的な取り組みで事故総量の抑止に努め、安心安全な交通環境の構築を目指したい」。「ドライバーも歩行者の皆さんもそれぞれが交通安全意識を持ち、マナーと思いやりのある、人に優しい通行を心がけてください」と呼びかけている。
県内全体でも人身は19年連続減少の1585件(前年比274件減)。傷者も1851人(357人減)、死者も18人(15人減)でいずれも減少した。