果物研究家 驚異の食生活

 実りの秋、果物のおいしい季節である。フルーツ王国と呼ばれる和歌山ではみかん、梅、柿、梨、桃と特産に果物は数多い。3年ほど前の本欄にも書いたが、この和歌山県出身で「ほぼ100%果物のみ」という驚異的な食生活を長年続けている人がいる。和歌山市出身のフルーツ研究家、中野瑞樹さんだ◆筆者は元々果物が大好きで、新聞とテレビで中野さんのことを知って以来、折に触れ「今も果物のみを食べ続けているのだろうか」と気になっていた。先日、TBS系のテレビ番組「マツコの知らない世界」で久しぶりに拝見。健康を維持しつつ、果物のみの食生活は12年目に入ったという◆今回は中野さん自身の食生活を詳細に紹介するわけではなく、この季節お勧めの果物4種が紹介された。みかん、りんご、柿、梨。水もお茶も飲まない中野さんにとってはみかんは冬の主食だという。子どもの頃、みかんを食べすぎて手が黄色くなったことのある筆者は共感しながら見ていた。「柿の栄養は果物最強レベルで、食物繊維はレタスの1・5倍」などポイントを要領よく述べながら、甘く柔らかい柿に徳島産のすだちを絞って食べるなど、ちょっと珍しく、思わず試してみたくなる食べ方も紹介。中野さんはそもそも「果物の需要が増え、園地が増えれば地球の砂漠化に歯止めをかけ、温暖化を食い止められるかもしれない」という壮大な思いからこの食生活を始めたという◆それにしても「果物だけを食べ続ける」など聞いても誰も本気にしないだろうし、身近な人なら何とかして止めようとするだろう。中野さんの笑顔を見て、今回は果物の知識をいろいろ得られた以上に、人間はただ一度の人生、本当に心のままに生きるべきなのだなとあらためて教えられた気がした。(里)

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