智弁の小林投手 ドラフト指名あれば「どこでも」

 26日に行われるプロ野球ドラフト会議で指名を待つ智弁和歌山の小林樹斗選手(17)=美浜町吉原、松洋中出身・同校野球部OB=が22日、「プロ入りが目標なので指名していただける球団どこにでも行きたい」と心境を語った。150㌔超の速球が武器の本格派右腕。夢の実現へ「志望届を提出した以上、どう活躍するかをイメージし、いまできることをやっています」と高いモチベーションで吉報を待つ。

 ドラフト会議に向けては9月2日にプロ志望届を提出。「プロか進学か考えたとき、思いはプロの方が強かった」と話し、「決めた方へ行きな」という両親の言葉も後押しになったという。

 複数の球団の上位指名候補に名前が挙がっていると伝えられており、「僕はそこまでの選手なのかな」と謙虚に、「指名されるか分かりませんが、1年目からいいスタートが切れるよう、いまの時間を大切にしています」ときっぱり。夏以降も練習を継続しており、体づくりや技術の個別メニューを毎日5、6時間こなしている。

 中学時代は軟式でプレー。チームメートに硬式チームのOBが多いなか、「高校になると一気にレベルが上がると思っていたので、中学でしっかり野球を楽しみました。また、中学校も高校も同じ部活動ということで、いま思うと、授業が終わって練習という毎日のサイクルが変わらず、よかった」と振り返る。

 高校では甲子園での投球が思い出深く、なかでも2年夏に星稜の奥川恭伸選手(現ヤクルト)と投げ合った試合は特別。それ以来ずっと奥川選手が憧れの存在になり、マウンドでも気持ちを前面に出すようになった。

 球速に注目が集まりがちだが、気持ちはいつもチームの勝利が一番。「(中谷仁)監督からは立ち居振る舞いについてもよく言われました。技術だけでなく、人間的にも成長させてもらいました」と感謝する。

 幼いころから父英樹さんに甲子園の阪神戦へ連れて行ってもらい、好きになった野球。「プロで活躍することで恩返しできれば」という。

 ドラフト会議は26日午後5時から。今年は高校生216人、大学生158人が志望届を提出している。

 小林樹斗(こばやし・たつと) 2003年1月16日、美浜町吉原生まれ。小学3年から地元の松原少年で野球を始め、中学は松洋でプレーした。日高地方中学生軟式野球選抜チーム「日高オールスターズ」にもメンバー入りし、智弁和歌山進学後は1年春からベンチ入り。2年春の選抜2回戦で甲子園初登板を果たすと、夏の3回戦では星稜戦に先発、昨年ヤクルトから1位指名の奥川恭伸選手と投げ合った。今年の「2020 夏 和歌山大会」で自己最速の152㌔をマーク。甲子園交流試合にも出場した。身長182㌢・体重85㌔。右投げ右打ち。

写真=夢への吉報を待つ小林選手(和歌山市冬野の学校グラウンドで)

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