救急医療知事表彰 今年は8医師と1病院

 地域の救急医療の向上に功績のあった医師や看護師、医療機関をたたえる知事表彰の受賞者が決まり、今年度は県全体で8人の医師と1つの病院が受賞。日高地方ではひだか病院院長の尾﨑文教(ふみのり)氏(64)、由良町里の玉置クリニック院長玉置陽司氏(62)のほか、団体では御坊市の社会医療法人黎明会北出病院が選ばれた。表彰式はコロナ感染防止の観点から行わない。

 ひだか病院の尾﨑院長は、田辺市出身で田辺高校から和歌山県立医科大学に進学。1980年に卒業後、40年にわたり救急対応をすることが多い脳神経外科を専門に医療活動を行い、地域医療の向上に貢献してきた。ひだか病院には97年(当時は国保日高総合病院)から勤務し、今年4月に院長に就任。2年前には救急科を新設し、以前よりも多くの救急患者を受け入れ、救急医療に力を入れている。

 受賞については「救急医療に迅速に対応することは医療の原点であり、地域のセーフティーネットであると考えています。それも1人では実現できずチーム医療となるので、病院や救急隊員など皆さんの協力のたまものです」と笑顔。今後については、「新たに救急科を設置し機能させていますが、夜間の対応などまだ十分とは言えません。地域医療を守るためにも、救急医療体制をさらに充実させていきたい」と意欲をみせていた。

 玉置クリニックの玉置院長は由良町阿戸出身。現在は和歌山市に在住。日高高校を経て、和歌山県立医科大学に進学。1983年3月に卒業したあと、県立医大附属病院に入局。その後、済生会有田病院(湯浅町)、南和歌山医療センター(田辺市)、紀伊クリニック(御坊市)に勤務。玉置クリニックは97年に開業し、内科を中心として地域医療に貢献している。現在は県医師会外科部会の理事。

 救急医療としては長年にわたり、ひだか病院・日高医師会病診連携休日急患診療室(休日診療)の医師として従事し、救急患者の診察に当たった。日高医師会の事理を務めた16年から今年3月末までの4年間は休日急患診療の運営にも携わった。県内で実施されている災害医療救護訓練にも毎年参加し、有事下での医療に対する備えにも力を入れてきた。

 今回の知事賞受賞については、「とても光栄です。これからも地域医療を中心に救急医療にも携わっていきたい」と話している。

 北出病院は1996年4月から休日診療を開始し、年中無休体制となり、08年8月からは休日小児救急診療を始め、地域の救急医療に貢献している。黎明会は「20年以上にわたり救急医療に注力してきたことを評価していただき、大変光栄に思います。今後も地域住民の皆さんが安心して暮らしていけるよう、職員一丸となって頑張っていきます」と話している。

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