コロナ一色の一年
- 2020/10/7
- 日高春秋
今年も4分の3が過ぎたが、日本漢字能力検定協会は11月1日から恒例の今年の漢字を募集する。今年は新型コロナ一色だった気がするが、これまでの出来事を振り返ってみる。
【1月】中国・武漢で新型肺炎発生▽英国がEU離脱【2月】新型肺炎でクルーズ船が横浜港停泊【3月】オリンピック延期▽歌手の槇原敬之が覚せい剤取締法違反の疑いで逮捕▽選抜高校野球、初の中止▽タレントの志村けんさん新型肺炎で死去【4月】新型コロナで緊急事態宣言【5月】黒川検事長が「賭け麻雀」報道を受けて辞表提出▽緊急事態宣言全面解除▽黒人暴行死、デモ全米に拡大【7月】令和2年7月豪雨▽藤井七段が最年少タイトル棋聖位獲得【8月】安倍首相が辞任表明▽モーリシャス沖で商船三井の貨物船座礁【9月】ドコモ口座の不正引き出し▽菅義偉内閣が発足
コロナ以外にもいろんな出来事があったが、今年の漢字一文字を予想する中で、やはりコロナ関係は欠かせないだろう。コロナに関してはさまざまな新語が誕生した。「濃厚接触」「3密」「クラスター感染」「オーバーシュート」「緊急事態宣言」「ロックダウン」「ソーシャルディスタンス」「ステイホーム」「リモートワーク」「アベノマスク」「ニューノーマル」など。
漢字で考えれば3密の「密」などが挙げられるが、同じように多く目にしたのは「コロナ禍」の「禍」ではないだろうか。「不幸をひきおこす原因」などの意味で、訓読みでは「わざわい」。まだまだ終わりが見えないコロナだが、いつかこの「わざわい」が過ぎ去り、新しい社会が始まることを願いたい。今年の漢字は11月1日から12月6日まで受け付ける。(城)