叩き上げの力で改革を

 わが栄光の阪神タイガース。今季は久しぶりの助っ人当たり年で、68試合を消化して勝率5割をキープしている。近本、木浪、高橋遥人ら若手が着実に力をつけ、足が売りの植田も連日、終盤の代走として自分の仕事をこなしている。

 植田の場合、一軍でいくら代走で試合に出ても、それだけではレギュラーは獲れない。投手の生きた球を打つ機会が少なく、レギュラーに不可欠の打撃力を上げるには、二軍の試合で4打席立つ方が確実に力はつく。

 若いうちに下積みをしっかり経験し、遅くともバランスよく力をつけてはい上がることを「叩き上げ」という。会社員や芸能人にも当てはまり、政治家では自民党総裁選に立候補し、すでに決まりといわれている菅官房長官こそがまさにその人である。

 秋田県の農家に生まれ、高校を出て集団就職で上京。段ボール工場で働くも2カ月で退職、法政大法学部に入学して政治を志し、代議士秘書を経て横浜市議を3期務め、1996年の衆院選で初当選を果たした。経歴は決してエリートではない。

 横浜市議時代は、県と巨大政令市の二重行政を目の当たりにしたであろう。11月に住民投票が予定されている大阪都構想にも以前から理解を示し、全力で取り組むという規制改革も、菅氏との関係が深い大阪(維新)は期待が高まる。

 スポーツの世界では「名選手、必ずしも名将にあらず」という言葉があるが、逆に元阪急監督の故上田利治氏のように、現役時代は無名ながら、日本シリーズ3連覇を含む5回のリーグ制覇を成し遂げた名将もいる。

 菅氏はアベノミクスを継承するという。経済を立て直してこの国難を突破する名将となれるか。叩き上げの実力をみたい。(静)

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