プログラミング教育に期待
- 2020/8/28
- 日高春秋
御坊市の少年少女発明クラブに、NPO法人次世代エネルギー研究所が教育用コンピューターを寄贈した。手のひらサイズの基盤が丸出しのパソコン本体で、マウスやキーボード、モニターをつなげれば通常のパソコンとして使える。世界中で子ども向けプログラミング教材として人気とのことだ。
プログラミングと言えば、今年4月から小学校で必修化された。過去に和高専などで行われたプログラミング体験講座を何度か取材したことがある。モニターに複雑な英語や記号、数字が羅列しているイメージがあるが、子ども向けなので画面上にはキャラクターが登場する。「前進する」「左を向く」などの命令を並べ、キャラクターをゴールまで導くというもの。難易度が上がれば動作が増えたり、動作を繰り返したり、「もし〇〇なら」などの条件付きで動作させるなど、複雑化していく。
プログラミング教育は高度な技術を持ったプログラマーを養成するのでなく、パソコンに触れたりプログラミング的思考を身に付けることが狙いだ。筆者もプログラミングまではいかないが、HPの制作などを行っており、タグと呼ばれる英語のようなものを扱っている。思ったように表示されないことも多く、そのたびに、誤りがないかチェックしたり、別の方法がないか試行錯誤する。
子どもたちが動かすキャラクターも同じで、思ったように動かなければ、命令にミスがないかチェックし、繰り返し挑戦する。その中で課題解決能力が育まれ、ある程度余裕が出れば、より効率的な動きを模索するなど創造する力も身につくだろう。これから本格化していくプログラミング教育に期待したい。(城)