コロナに阻まれるお盆休み

 長い人では先週末から9連休に入り、世間は盆休みに突入している。しかし、小池百合子東京都知事いわく、今年は「特別な夏」。東京ではお盆の帰省など、都外への外出や夜間の会食を自粛するよう呼びかけている。一方では、GO TOトラベルキャンペーンで旅行代金の割引など国が国内旅行を勧めている。新型コロナ感染者の急増で、重症患者病床の8割が埋まり、医療体制が逼迫しつつある沖縄県では、空港で来県者の抗原検査を行うという苦肉の策をひねり出している。

 旅行に行く人、帰省を控える人、人との接触を避ける工夫をして遊びに行く人など、それぞれの考えにゆだねられている。近所でも「今年は孫が来ないからさみしい」とがっくりしている声を聞いたが、祖父母の健康を思ってのこと。早く行きたいところに行き、会いたい人に会える時が来るのを祈るばかり。

 お盆の帰省の目的の一つにはお墓参りという人もいるだろうが、今年はそれも厳しい状況。宗派や地域により風習は違うが、一般的にお盆にはご先祖様や故人の霊があの世から帰ってきて家族と一緒に過ごす期間と言われ、盆前には先祖を迎える準備をし、盆の間に供養し、盆明けにはあの世へ送る一連の儀礼を行う。

 取材で話を伺う機会があった美浜町三尾の法善寺岡本淨住職に、自宅に仏壇がない場合や、他家に嫁いだ場合の実家の先祖供養について尋ねてみると、仏壇がない代わりにご本尊の写真を飾り、遺影に花などを供えてあげればいい「ご先祖を思う気持ちが一番大切」と教わった。

 お盆に墓参りができなくても、実家の仏壇に線香をあげられなくても、遠い空の下から感謝の気持ちを持って手を合わせれば、ご先祖はきっと微笑んでくれる。(陽)

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