ひとりかくれんぼ TAKAKO著

 ひとりかくれんぼとは、もともと関西・四国地方において、「コックリさん」と共によく知られる遊びであったと言われている、ぬいぐるみを使って深夜に行う降霊術の一種である。

 やり方は、下準備としてぬいぐるみに名前をつけ、詰め物を全て出して代わりに米と自分の爪を入れて赤い糸で縫い合わせる。

 ぬいぐるみに対して「最初の鬼は○○(自分の名前)だから」と3回言い、風呂場に行き、浴槽にぬいぐるみを入れ、そのまま部屋に戻る。家中の灯りを全て消してテレビだけつけておく。目を瞑って10秒数えたら刃物を持って風呂場に行き、「●●(ぬいぐるみの名前)見つけた」と言って、刃物でぬいぐるみを刺す。「次は●●が鬼だから」と3回言い、すぐに逃げて隠れる。

 物語 高校二年生の真山隆之は気の知れた友人、秋山修平、佐伯哲也、松元一樹とともに放課後の教室で雑談に興じていた。そこでオカルト好きの修平が「ひとりかくれんぼ」の話題を持ち出す。お調子者の哲也は茶化すように笑い、一樹は冷静に修平を諭すが。修平は「じゃあ今日の夜、試してみよう」と提案。隆之たちは渋々承知し、その夜「ひとりかくれんぼ」をするのだったが…。

 同じ降霊術でも「コックリさん」は皆さんしたことがあるのではないでしょうか。私も小学生の頃、友達とした記憶があります。この「ひとりかくれんぼ」は手順が多い上に手軽には出来ないので怖さはこちらの方が格段に上なのでは。

 個人的な話ですが、この小説を読み終えた夜、私が洗面所で歯を磨いているとお風呂場のほうから、ゴトン………、ゴト………っと何やら物音が。家族は皆寝ているはずですが。

 なんて、いえいえ、私の気のせいでしょう。

関連記事

フォトニュース

  1. 事件には誠実かつ真摯に

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 出撃直前、さくら弾機が炎上 極秘扱いで「知られざる特攻機」とも呼ばれたさくら弾機は、直径1・6㍍、…
  2. 飛行機乗りが夢だった 1944年(昭和19)6月、日本はマリアナ沖海戦に敗れてサイパンが陥落し、絶…
  3. 激戦のフィリピンで6年 日米開戦直後の1941年(昭和16)12月22日、日本は米軍の支配下にあっ…
  4. 空襲に怯え、悲痛な思い 大戦末期、空襲に怯え、悲痛な思いをした御坊市島の竹田(旧姓=山﨑)玉枝さん…
  5. 根室空襲、艦載機が猛爆 大東亜戦争末期、制海権を失った日本は北海道まで米軍に押し込まれ、1945年…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  元アニメーターで江戸川乱歩賞作家、真保裕一の「行こう!」シリーズ最新作。今年5月に文庫化されました…
  2.  今回紹介するのは2005年に発行された推理小説家石持浅海の「君の望む死に方」。前作の「扉は閉ざされ…
  3.  映画「ソワレ」が御坊でも好評上映中ですが、タイトルは「夜会」を意味する言葉。そんなタイトルの司馬遼…
  4.  主演ドラマ「半沢直樹」の新シリーズが大ブレイク中の俳優、堺雅人。テレビ雑誌で連載したエッセイ集をご…
  5.  霊感はさほど強くないはずだが、なぜか奇妙な出来事に遭遇してしまう。本作はノンフィクション作家の著者…
ページ上部へ戻る