
献血運動の推進に積極的に協力し、他の模範となる実績を示した団体、個人に贈られる厚生労働大臣表彰等の伝達式が15日、御坊保健所で行われ、同所管内受賞者のオークワロマンシティ御坊店(御坊市)に厚生労働大臣感謝状、紀央館高校(同)に知事感謝状が贈られた。献血を通して患者の命をつなぐ活動が評価された。
今月の「愛の献血助け合い運動」月間の一環。県内では18団体と2個人が大臣表彰や知事感謝状を受賞し、御坊保健所管内では2団体が選ばれた。
オークワロマンシティ御坊店は2000年から毎年継続的に移動採血車の受け入れを実施。当初は年間6~9回だったが、最近の5年間では13~26回に倍増。駐車位置も幹線道路から最も目に付く正面玄関前の広場を提供するなど来店者が献血しやすい環境づくりに積極的に協力している。
紀央館は13年度から文化祭に移動採血車を配車し、地域住民らにも献血の機会を提供。15年度から17年度には高校生献血学習を行い、生徒が在学中に最低1回は受講の機会を設けるなど献血思想の普及に積極的に取り組んでいる。
贈呈式にはオークワロマンシティの柴田大策店次長(65)、紀央館の久原享校長(57)が出席。形部裕昭所長から感謝状が手渡された。形部所長は「命をつなぐ輸血が必要な人はたくさんおられます。引き続きご協力をお願いします」と述べた。
柴田店次長は「商売をさせていただいている地域に対し、献血を通じて役に立つことができてとてもうれしい。今後も活動に協力していきたい」、久原校長は「文化祭の活動の中で献血を行っている。今後も生徒や地域住民が献血の大切さを知る機会にしていきたい」と話していた。
毎年、伝達は県庁で行われているが、今回は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため各振興局等で地域で伝達された。
写真=感謝状を受け取る柴田店次長と久原校長