災害起こす気象知ること

 「今日は暑いな」「よく雨が降りますね」、人と出会えばあいさつの次は必ずといっていいほど天気の話題になる。朝起きて出勤するまでに今日の天気をチェックするし、夜には翌日の予報を見る。それほどに天気は日常生活、仕事、娯楽に大きく影響を及ぼし、大いに関心事であるが、私たちは天気のことを知っているようで実はまだよく知らないことが多いように思う。

 九州南部を中心に甚大な被害が出た豪雨災害。13日現在、死者は68人に上り、依然として行方不明になっている6人の懸命の捜索活動が続いている。これほどの被害をもたらしたのは、線状降水帯による長時間の激しい雨だ。近年、テレビや新聞で見聞きするため、線状降水帯という言葉は広まっているが、台風の進路予想のような予報が難しいため、備えや避難のタイミングは非常に難しい。川が氾濫すれば甚大な被害が出ることは必至。氾濫するまでに避難と分かっていても、地震時の「揺れたら逃げる」のような避難をイメージしづらいのが実際だろう。

 和歌山地方気象台によると、線状降水帯は地形に関係なくどこでも発生する可能性がある。今回和歌山県ではたまたま起こらなかっただけ。前線に向かって南から湿った空気が流れ込んで雨雲が発達するため、日本列島や日本海側に前線が停滞しやすい梅雨末期はとくに要注意という。

 天気はこれほど身近ながら勉強する機会は少ない。温暖化によって今後ますます異常気象は加速する。いっそ子どものうちから学校の授業の一つとして、災害を引き起こす気象について勉強することが必要な時代なのではないか。有効な備えを考えるためにも、まずは知ることだ。(片)

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