
地元の食材を地元の人たちに食べてもらいたい――。日高川町和佐で今月、地産地消の弁当販売店「326(みつる)キッチン」がオープンした。太陽川辺作業所の利用者が育てた野菜等を使った弁当を販売しており、スタッフは「安心して食べていただける『食』を提供できればと思っています」と意欲的に話している。
店長の尾﨑允瑠(みつる)さん(39)=日高川町早藤=はサラリーマンだったが、以前から「食」に関心があり、コロナ禍で健康不安が高まり、外食よりもテイクアウトの需要が増える中、志を同じくする仲間と3人で安心安全の食材を提供する弁当店のオープンを決めた。
太陽川辺作業所(日高川町蛇尾)の利用者が育てた野菜を使い、味付けには塩の代わりに殺菌作用のある梅酢を用いるなどヘルシーな調理を心がける。今の時季には糖度の高い長カボチャ「甘龍(かんりゅう)」、小ぶりの黒カボチャ「小菊」など旬の野菜がある。梅酢入り飼料で育った「紀州うめぶた」も使い、和風ハンバーグやトンカツ弁当、梅酢からあげ弁当、日替わりの「326弁当」などさまざまな弁当を用意している。尾﨑さんらスタッフは「地産地消」の言葉の入ったユニホームで、「どうぞご利用ください」とPRしている。
注文は午前8時半から9時半までに電話ですればよい。配達区域は、当面の間は旧川辺町内。それ以外は、昼には店頭で受け取れる。メニューなど詳しい問い合わせ、注文は℡070―2302―0605。
写真=オリジナルのユニホームで店長の尾﨑さん㊧とスタッフ