新型ウイルスの混在に警戒

 新型コロナウイルスによる小、中、高校の休校が解除され、登校が再開されて1カ月が経過した。子どもたち自身も、各家庭も本来の日常を順調に取り戻しつつあるといえるだろう。ただ、東京では新規感染者が日に日に増えている。いわゆる第二波が近づいているように感じる人も多いのではないか。経済を立て直しながらの感染予防は、緊急事態宣言下でのそれよりも難しいのは当然。第二波の方が感染が広がるスピードも人数も第一波よりも大きくなるのではと心配だ。だからこそ、比較的余裕のある今こそ大事な準備期間にしなければならない。

 和歌山県の野㞍孝子福祉保健部技監によると、第一波での最大入院者数は29人だった。数字上での最大入院受け入れ可能人数は177人で、まだかなり余裕があった。県内どの病院にコロナ患者が何人入院しているか、次に発生したらどの病院に入れるか、すべて把握した上でベッドコントロールを行うことができていたという。準備期間中の今は、受け入れ可能人数拡大を構築中で、満床になった場合の軽症者の対応など体制づくりを行っている。各病院には院内感染防止対策を進めてもらっているという。少し安心できた。

 そこへきて、中国で新型の豚インフルエンザウイルスが確認された。人から人へ感染すればパンデミックを引き起こす可能性があるという。新型コロナが中国で発生したときも、最初はあまり大きな報道ではなかったが、このような事態となった。拡大する前に封じ込めを徹底してもらうほかない。今後、新型コロナと新型豚インフルが混在する可能性は十分ある。各自治体も最悪を想定して、今のうちに備蓄などを進めておくべきだろう。(片)

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