山間部で大雨 引き続き要警戒

 西日本から東日本に停滞している梅雨前線の影響で6日、県内でも山間部や南部を中心にまとまった雨が降った。いまのところ人的被害は確認されていないが、日高地方では日高川町やみなべ町で避難準備・高齢者等避難準備の情報が発令されたほか、日高川町では土砂崩れで民家2棟が一部損壊。これまでの雨で地盤の緩んでいるところもあり、さらなる土砂災害に警戒が求められている。

 県の観測情報によると、6日に観測された最大の時間雨量は、日高川町寒川の小川で45㍉、上初湯川の八斗蒔で42㍉を記録。降り始めから7日午後0時10分までの累積雨量は小川で3日午前11時50分から947㍉、日高川町の寒川で3日午前11時30分から763㍉、八斗蒔で3日午前11時20分から716㍉となっている。

 その影響で県内の河川は増水し、日高地方では、印南町山口の印南川、同町古井の切目川、みなべ町谷口の南部川、日高川町内の日高川で氾濫注意水位を超えた。

 日高川町では6日午後5時、避難準備情報を発令した。対象は中津、美山地域の1627世帯3286人。5カ所に避難所が開設され、最大で計7世帯10人が利用した。

 4日には初湯川と原日浦で裏山が崩れ、民家に土砂が流入。幸い人的被害はなかったが民家の一部損壊が発生した。山野地内の県道は6日午後4時20分から、延長30㍍にわたり崩土のため全面通行止め。みなべ町でも6日午後5時すぎ、高城と清川地区の651世帯1804人に避難準備情報を出し、避難所2カ所(高城と清川の公民館)を開設。避難した人はいなかった。熊瀬川地内の県道滝切目停車場線は、崩土の影響で4日から通行止めが続いている。

 このほか、由良町戸津井地内で4日、町道の路肩が約5㍍にわたって崩壊。釣楽荘から寺井旅館まで約300㍍の区間が全面通行止めになっている。印南町羽六地内でも県道が20㍍にわたり、崩土の恐れがあるため6日午後3時半から通行止めになっている。

 梅雨前線は8日ごろにかけて西日本付近に停滞し、前線の活動が活発な状態が続くため、ところによっては大雨になる見込み。8日朝までの24時間に降る雨の量は、近畿南部の多いところで150㍉と予想されており、和歌山地方気象台が注意を呼びかけている。

写真=激しく流れる松瀬橋付近の日高川(7日午前9時半ごろ)

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