
「2020 夏 高校野球和歌山大会」は28日、2回戦が行われ、第1試合では南部が智弁和歌山の11長短打の猛打と4投手による盤石の継投に涙をのんだ。両校この夏の初戦は、昨年夏の準決勝と同じ顔合わせ。南部は2年生エースが粘り強くマウンドを守り、中盤には1点反撃。最後まで諦めずに食い下がったが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった今春の選抜に出場を決めていた強豪の壁は厚く、1年前のリベンジはならなかった。
南部
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30011000× 5
智弁和歌山
南部は初回1死から叢が中前打も後続が断たれ、2回は2死からの敵失を生かせなかった。3回は3者凡退。4回は1死から田中が右前打を放つが、無得点に終わった。
反撃は4点を追う5回。智弁和歌山2番手・矢田を攻め、先頭・植野の左前打とバント、玉置の中前打で1死一、三塁とした後、谷口の二ゴロ併殺崩れの間に三走・植野が生還を果たし、3点差に詰め寄った。6、7回は無安打に封じられ、8回には無死から谷口に右前打が飛び出したが、上位打線が中飛、中飛、三振と沈黙。最終回も二ゴロと2者連続三振で追加点を奪えなかった。
智弁和歌山は大林(4回)、矢田(2回)、中西(2回)の3投手で8回までつなぐと、9回は小林樹斗投手(3年・松洋中出身)が力のある直球主体の投球で締めくくった。
南部は散発の5安打と智弁和歌山の投手陣を打ち崩せなかった。右サイド右腕の2年生エース・堺は初回に4安打を集められて3失点。4回と5回にも適時打を浴びたものの、制球よく打たせて取る持ち前の投球を発揮し続け、8回を1人で投げ切る健闘を見せた。
写真=南部5回、谷口の二ゴロ併殺崩れの間に三走・植野が生還