
みなべ町山内、梅干し製造の㈱ウメタ(泰地祥夫社長)が、豪雨による被害が甚大な九州の被災地に梅干しを届けようと、民間ボランティア団体の紀州梅の郷救助隊(尾﨑剛通隊長)に託した。
ウメタの業務企画室の泰地雄也室長(36)が中心となって、「被災者の力に少しでもなりたい」と梅干しを贈ることにした。過去の災害でも被災地に梅干しを贈っており、喜ばれたことがボランティアの原動力となっている。
送り先については、被災地へ駆けつけて支援活動を展開し、全国各地にネットワークがある梅の郷救助隊に協力を依頼し、個包装の梅干し4000個を尾﨑隊長に手渡した。
救助隊は今回、九州行きを考えたが、新型コロナウイルス感染予防のため出動を控えている。梅干しは、つながりのある知人を通じて熊本県と大分県に送る手配を済ませた。
泰地室長は「梅干しで被災者の皆さんが少しでも元気になってもらえればと思います」と思いを込め、尾﨑隊長は「和歌山からも応援しているという気持ちを届けたい」と話した。
写真=ウメタから預かった梅干しの発送作業を行う尾﨑隊長