学校再開も多い課題
- 2020/6/4
- 日高春秋
新型コロナウイルスによる臨時休校が終わり、6月1日から日高地方でも各学校で授業が再開した。小学校では静かだった校舎が子どもたちの元気な声でにぎやかに。中学校では部活動も再開され、久しぶりに広いグラウンドやテニスコートで部員たちが気持ちよさそうに汗を流していた。北九州市の小学校でのクラスターの発生や東京での新規感染者の増加など、第二波への不安もあるが、再び休校にならず、授業が続くことを願いたい。
2月末から約3カ月の休校を経ての授業再開だったが、子どもたちには大きな不安などもないようで、順調なスタートを切れたようだ。ただ問題はこれからだ。現場では、必須となる授業をこなすための授業計画に沿って進めていかなければならないが、台風による臨時休校、また今年の冬に再び新型コロナウイルスが流行する可能性もあり、長期の休校になる可能性も否めない。さまざまな可能性を踏まえた計画が必要となる。
また子どもたちにとって大切なのは、主要科目だけでなく、学校のさまざまな活動で成長することができる人間性だ。運動会や修学旅行、音楽や学習の発表会など。また中学3年生や小学6年生にとっては最高学年として下級生をまとめる唯一の1年間となる。他にも学校でしか学べないことはたくさんある。このことはもちろん教育関係者らも理解し、さまざまな対応を検討している。
再休校に注意しながらも通常より短い期間で児童の学力、人間性を育まなければならなず、さらにはオンライン授業と、新たな取り組みも視野に入れなければならない。数ある課題をこなし、春には無事子どもたちが進級・卒業できるよう、各教育者の尽力に期待したい。(城)