ランキングの背景に注目

 和歌山市出身の経済学者で、小泉政権時に総務大臣や郵政民営化担当大臣を務めた竹中平蔵氏がテレビでふるさとの話をしていた。興味深かったのは、モノの普及率の全国ランキング。竹中氏によると、和歌山はエアコン、電子レンジ、洗濯機が〝堂々1位〟。IHクッキングヒーターは2位と言っていた。

 最近、ネットでオートバイ・スクーターの普及率が全国トップの座を維持し続けているという記事を読んだので、前出のランキングのことも思い出した。オートバイ・スクーターの数字は総務省が5年ごとに実施している全国消費実態調査の結果。2人以上の世帯が1台以上所有している比率(普及率)で、平成に入っての6回の調査とも和歌山が全国1位(直近平成26年は33・3%)だった。

 記事では「なぜ」に迫っている。和歌山は坂が多く道が狭い、農作業に行くのに使い勝手がいい、公共交通機関が発達していない、雪があまり降らない等々。いくつかの理由が考えられると紹介されている。

 「普及率全国トップ」などのランキングや数字は、人の注目を集める材料にはもってこいだ。しかし、本当に面白いのは、そのランキングや数字に至った理由だと思う。オートバイなどが多いのは「電車が少ないし、歩いて、または自転車でいける距離に何もない田舎だから」。これは全く個人的な見解だが、冒頭〝堂々1位〟としたランキングにも、そうならざるを得ない悲しい理由が隠されているのかもしれない。

 とにかく、そんな結果になったのには原因が存在する。何事も因果関係を意識するのは大切で、冒頭の全国1位も「なぜ」を探ってみると、新しい気づきがありそうだ。(賀)

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