コロナ禍でGIGAスクール構想の動き加速

 義務教育を受ける児童、生徒に1人1台ずつの学習用パソコン配布や校内LANの整備を推進しようと、文部科学省が昨年12月に打ち出した「GIGAスクール構想」。全国的に新型コロナウイルスで長期休校が余儀なくされた中、整備を加速させる動きが出ている。日高地方の自治体も経済対策となる地方創生臨時交付金の活用や計画の前倒しなどで、早期の整備完了を目指している。

 GIGA(Global and Innovation Gateway for All)スクール構想は、子ども一人ひとりの個性に合わせたICT教育環境を実現するのが目的。児童、生徒に学習用ノートパソコンを持たせてオンライン授業などにも対応できるようにし、学校ではどこにいてもWi―Fiを使って校内LANにアクセスできる環境を整備する。この環境が整えば、今回のように長期休校になった場合でも、ノートパソコンを使った家庭での遠隔授業が可能となり、第2波、第3波に備えた整備が急務となっている。

 日高地方では印南町が今年度から22年度までの3カ年で進める予定を、今年度で完了するよう計画を前倒し。当初予算で9106万8000円を計上しており、さらに議会6月定例会(4日開会)の補正予算で4407万5000円を追加。生徒用約600台のノートパソコン購入、8小中学校の校内Wi―Fi整備、オンライン授業用マイクとカメラ46セット、電子黒板30台の整備を一気に進める。財源は国の補助金のほか、町独自の未来投資基金を活用。また、同町では推進チームも立ち上げて、教職員のICT研修も行っている。

 美浜、日高、由良、みなべ町は地方創生臨時交付金を使って1人1台のノートパソコンを今年度中に購入予定。Wi―Fi環境については日高とみなべ町が今年度中に整備、美浜町が現在検討中、由良町は整備済みとなっている。

 御坊市は1人1台のパソコンは現在検討中で、校内LANの整備は今年度中に完了予定。日高川町は校内LANと1人1台のパソコンとも詳細は検討中となっている。

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