アユ釣り客のにぎわい復活に期待

 アユの友釣りシーズンを迎えた。アユが縄張りを持つ習性を利用し、おとりアユに掛け針を付けて泳がせ、野アユが追い払おうと体当たりしてくるところを針に掛けて釣る。日本伝統漁法で、夏の風物詩でもある▼中学生の頃、初めて友釣りで釣ったアユの引きが忘れられずに夢中になった時期がある。車の免許を取得した頃からはシーズン中の休日には毎週日高川に通い、早朝から日が暮れるまで1日中釣りを楽しんだ。ところが、30歳ごろに腰痛になったことをきっかけに約20年間、友釣りから遠ざかっている。毎年、この時期になると、「また始めたい」という気持ちに駆られるが、道具をそろえなおさなければいけないことや仕事の都合もあり、足踏みしてしまっている▼県内水面漁業協同組合連合会によると、約25年前がアユ釣り人口のピークだったという。その当時は、いいポイントには必ず先客がいたし、至る所で釣り人の姿がみられた。ところが、最近では釣り人が激減し、ピーク時の10分の1程度とも言われている。特に今年は新型コロナウイルスの影響で釣り人を探すのも難しいくらいだ。減少の要因は道具に費用がかかることが大きく、竿やタモ、ウェーダー、仕掛けなど最初からすべてをそろえると、10万円程度かかる。気軽に入門できるとは言い難いが、この釣りに魅了されてしまう釣り人も多い▼日高川は全国的な有名河川で、アユ釣りのメッカ。県外からも多く釣り客が訪れる。釣り客は地元の宿泊施設などに対する経済効果を及ぼし、地域の活性化にもつながる。友釣りや日高川の魅力をより多くの人にPRし、再び以前のようににぎわう夏の風物詩の光景を期待したい。(雄)

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