由良の紀州あかもく 量少ないが質は良好

 由良町の衣奈浦漁港加工施設で20日、「美容や健康にいい成分が多く含まれている」と注目される海藻アカモクの食品加工が行われた。紀州日高漁協戸津井支所の組合員でつくる「あかもく会」(中村和孝会長)のメンバー5人がミンチ状にし、同漁協の職員が袋詰めにした。中村会長(72)は「今年の収穫量は昨年の半分だったが、品質はいい。ぜひ、味わってほしい」と話している。

 アカモクは沿岸の浅瀬で春に成長する海藻で、長いものは10㍍近くになる。東北や北陸地方で食用にされているが、他の地域では「船のスクリューに絡みつく邪魔物」として扱われることが多い。

 県内では2016年に同漁協が「春の特産品に」と初めて商品化。由良町の戸津井と小引で水揚げされたアカモクを「紀州あかもく」として販売している。
 今年も先月28日から今月12日まで組合員らが漁船から鎌で刈り取り、約2・5㌧を採取。加工作業は衣奈浦漁港内の施設で行われており、これまでに計6回実施。今回が最後の作業で、水洗いして湯通しした冷凍のアカモクを取り出し、粘りを出すためにミンチ機に2回かけて細かく切断。80㌘、100㌘、500㌘の3種類で袋詰めにして商品に仕上げた。

 県内のスーパーや直売所などで販売されているほか、町内の飲食店などではアカモクを使ったどんぶりなどを提供している。

 中村会長は「くせがなく、どんな料理にも合う。味噌汁やそうめんのつゆなどに入れると、とてもおいしい。ぜひ味わってほしい」と話している。

 アカモクには肌の老化予防や整腸作用などがあるとされる食物繊維の一種「フコイダン」を多く含み、「美容や健康にいい」と注目されている。

写真=ミンチ機で細かく切断するあかもく会のメンバー

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