南高梅着果調査 数は過去10年で最少

 JA、市町などでつくる日高果樹技術者協議会は20日、今年の南高梅着果調査の結果を発表した。みなべ町、印南町、御坊市、日高川町で調査し、100節当たりの着果数は全平均で「少ない」となり、過去10年比で最少となった。主産地のみなべ・印南町では海岸部と山間部でばらつきがあるが、平均では過去10年比7割程度。一方、果実肥大は過去10年に比べても大きく、順調に生育している。

 同協議会はJA、市町、南部高校、県農業共済組合、県うめ研究所、日高振興局で構成。今月18、19の2日間、みなべ町109園、印南町15園、御坊市6園、日高川町18園の計148園で調査。1園で平均的な1本を選び、直径2㌢の側枝2枝の着果数と果実肥大を調べた。

 全体の平均は100節当たり3・4果で、過去10年で最も少なかった2010年の4・0果を大きく下回った。例年と比べると7割程度の出来という。地域や園地によってばらつきがあるのも今年の特徴で、主産地のみなべ・印南町を見ると、海岸部の岩代・南部地区は100節当たり5・1果で作柄は「並み」(10年比91~109%)。ほか上南部2・5果、高城2・6果、清川4・7果、印南町3・7果とすべて「少ない」(10年比80%以下)。特に上南部、高城地区は例年の6割程度となっている。御坊市は2・8果、日高川町は川辺2・7果、中津5・3果といずれも「少ない」となった。

 数が少ない分、果実肥大は順調で、すべての地区で過去10年比103~108%。1果平均の重さも、すべての地区で平均を超えており、みなべ・印南町では全地区で114~122%とずっしり重く生育している。

 日高振興局農業水産振興課では少ない要因について「開花時期にミツバチの活動が弱く、受粉がうまくいかなかったことが考えられる」とし、「数は少なくても今後の果実肥大によって全体的な収量は大きく変わる。適度に雨が降り、気温が上がれば果実は大きくなるので、今後の天候に期待したい」と話している。南高梅の荷受けは24日からスタートする。

写真=数は少ないが肥大は順調な今年の南高梅

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