
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、県境を越える移動、不要不急の外出の自粛が求められる中のゴールデンウイーク。全国的な傾向と同様に本紙エリアの観光地も例年に比べて人出が大きく減少し、何事もなければ大にぎわいしたと思われる2日から6日までの後半5連休も各地は少し寂しい光景となっていた。
例年なら日本一長い藤棚ロードを目当てに連日、県内外から多くの観光客が詰めかける日高川町初湯川の「みやまの里森林公園」。今年は各種イベントを楽しめる「ふじまつり」が中止されただけでなく、緊急事態宣言が解除されるまで藤棚ロードを含む公園も閉園措置がとられ、静かな大型連休となった。絶好の行楽日和に恵まれた「こどもの日」の5日、公園入り口に配置されていた係員によると、ホームページなどで閉園を広報しているものの毎日、県内外から観光客の訪問があるといい、この日の午前中も10人以上が来園した。係員は「ゴールデンウイークの間はここで閉園の理由を説明し、来られた方に(入園できないことに対して)ご理解をしていただいています」と話し、上富田町の女性にも入園できないことを伝えたうえで「また来年、来てください」と丁寧に対応していた。
写真=入園できないようテープが張られ、閑散とするみやまの里森林公園(5日)