アカモクのブランド化に期待

 由良町の戸津井と小引地区で水揚げされる海藻「アカモク」を食品加工し、紀州日高漁協は2016年から「紀州あかもく」として販売している。今年も先月末から今月中旬にかけて水揚げされ、同漁協戸津井支所の組合員で組織する「あかもく会」のメンバーらがミンチ状に細かく切断、袋詰めにして商品化した。今シーズンは量的には少なかったが、品質はいいという。

 アカモクは日本各地に分布。秋から冬に成長し、長いものだと10㍍近くまで伸びる。納豆のような粘りがあるのが特徴で、含まれている食物繊維の一種「フコイダン」は肌の老化防止や整腸効果などがあるとして人気。今までにメディアに取り上げられ、美容と健康にいい食品として注目されている。

 県内のブランドとしては南高梅が有名。その南高梅が種苗名称登録を出願したのは1965年で、今から55年前。その後、販売に力を入れた旧南部川村が82年から全国各地の市場を訪問し、山田五良町長らがトップセールスを行ってきた。訪問を始めた頃は南高梅の先端部分が赤みがかり、熟すると黄色くなることから関東方面には受け入れられなかったという。それでも市場訪問は継続したほか、JAらも積極的にPR。その結果、紀州のブランドとして確立され、いまでは梅の流通量の半分以上が南高となった。時間はかかったが、地域の産業に大きく貢献している。

 アカモクの取り組みは始まって4年が経過したばかり。水揚げ量など課題もあるが、全国的に養殖に向けた取り組みも進んでいる。健康や美容はトレンド。水質の浄化作用もあり、素材としての魅力は大きい。今後、地域の基幹産業として発展することを期待したい。(雄)

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