新型コロナ 新たに和歌山市の2人の感染確認
- 2020/4/2
- 社会
県は2日、和歌山市在住の20代無職の女性と60代自営業男性が新型コロナウイルスに感染したと発表した。県内の累計感染者数は21人となった。
県によると、女性は先月23日から27日にかけて、大阪市内の親類宅に滞在。同市の人が多く集まる場所にも行っていた。29日に頭痛と鼻汁があり、翌日には37・6度の発熱とせき、嘔吐、関節痛などの症状が出たため、医療機関を受診。31日には別の医療機関で検体を採取し、1日にウイルス検査の結果、陽性が判明した。現在、病状は安定しており、医療機関に入院する。和歌山市内で同居している家族2人に症状は見られないという。
60代の男性は先月23日、すでに感染者が確認されている大阪市北区のクラブへ家族(1人)と出かけた。26日に関節の筋肉痛が表れ、翌日には37・5度の発熱や全身の倦怠感が出た。30日からは味覚に異常を感じ、31日に医療機関を受診してCTを撮影したところ肺炎像が確認され、1日にウイルス検査で陽性が判明した。現在、病状は安定しており、医療機関に入院する。
仁坂吉伸知事は2日、県庁で会見し、2人の感染について「大阪は和歌山に比べると結構流行していると思う。大阪で感染した可能性が高いのでは」との見方を示し、和歌山―大阪間の往来について「遊びに行くのは少し後にしてほしい。大阪もそのように望んでいると思う」と述べた。