国道42号田辺西バイパス 22年春に全線開通へ

 みなべ町との境界付近の田辺市芳養町から高速道路南紀田辺インターへ直通する道路として、国土交通省紀南河川国道事務所が工事を進めている国道42号田辺西バイパスが、2022年春に全線開通する見通しになった。1997年の事業化から23年が経過、総延長3・8㌔のうちすでに2・2㌔は供用を開始しており、残り1・6㌔区間もようやく完成のめどが立った。二階俊博自民党幹事長から連絡が入った。

 田辺西バイパスは近畿自動車道紀勢線南紀田辺インターへのアクセス道路としての役割だけでなく、紀伊半島唯一の幹線道路である国道42号の交通渋滞の緩和、地域住民の利便性の向上、交通安全、災害時の交通確保を目的に1993年に調査を開始。97年に事業化された。

 南紀田辺インターから、みなべ町堺との境界付近の田辺市芳養町大屋を結ぶアクセス道。2001年度から工事が始まり、07年度には同インターを起点に600㍍区間が供用スタート。さらに14年度には芳養町清地路地内までの1・6㌔間が完成し、供用が開始されていた。残る1・6㌔間の工事は順次進んでおり、ここ数年は毎年8億円前後の予算がつき、今年度は7憶5000万円が計上されている。中でも大がかりな工事だったJRの線路をまたぐ芳養高架橋が今年3月に完成し、工事進捗のめどが立ったことから、国交省が2年後の春の全線開通見通しを示した。

 開通すればみなべ町から田辺市街地へのアクセス時間が大幅に短縮されて利便性が向上。国道42号は海沿いで、台風時は越波で全面通行止めなど交通規制が取られることもあったが、新しいバイパスは山側に建設されるため、完成すればう回路や避難路として機能し、物流や市民生活への影響の軽減が期待されている。二階事務所では「完成することにより混雑の緩和や利便性の向上、交通安全、災害時の代替道路としての活用など期待は大きい。観光客が帰りは田辺インターから高速を通らず、田辺西バイパス、国道42号を通る流れができ、風光明媚な観光資源を生かす取り組みが期待できる」とコメント。事業推進を要望してきた小谷芳正みなべ町長も「長年の懸案にようやく見通しがつき、町民の利便性が一段と高まると喜んでいます」と話した。

写真=みなべ町との境界付近で進んでいる工事現場

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