和歌山から初めて掲載されました

 美食のエキスパートがおすすめするレストランガイドで、あのミシュランと双璧をなすといわれる「ゴ・エ・ミヨ」の2020年版に、初めて和歌山県内の店が掲載された。和歌山市のフランス料理店、岩出市のイタリア料理店、田辺市の日本料理店、白浜町の寿司店の計4店。和歌山の食材や料理、食文化が世界に認められ始めた証といえ、県内の食が一層注目される機会になると期待されている。

 ゴ・エ・ミヨは、ミシュランと同じフランスで創刊(1972年)された美食ガイドブック。世界20カ国以上で発行されており、日本版は2017年に刊行されたばかり。まだ日本での知名度は低いが、世界的にはミシュランが「レッドガイド」と呼ばれるのに対し、ゴ・エ・ミヨは「イエローガイド」と称され、フランスではミシュランと肩を並べるガイドブックとして有名。

 ゴ・エ・ミヨ2020年版は、24都道府県を対象に、本当に訪れるべき美食の名店673店を掲載。「予約から見送りまで」をトータルに採点し、トック(帽子の数)と20点満点の採点で5段階評価している。国内の超有名店が紹介されている中、今回が初めてとなる和歌山からは和歌山市のフランス料理店「オテル・ド・ヨシノ」、岩出市のイタリア料理店「ヴィラ アイーダ」、田辺市の日本料理店「召膳 無苦庵(しぜん むくあん)」、白浜町の寿司店「幸鮨」が掲載された。

 田辺市高雄に2016年にオープンした「召膳 無苦庵」は3トック、16点の高い評価を受けた。店主で料理人の雲井利益さん(46)には昨年秋ごろ、掲載してもいいかとの連絡が突然入ったという。紹介ページでは「紀南の食材を独自のセンスで仕上げ、全国の食通の知るところになった日本料理店。あまり知られていない地元産のアーモンドやミカン科のホワイトサポテなど未知なる食材との出会いには純粋に胸が躍る」などと評されている。

 紀南に来ないと食べられない食材や料理にこだわり、予約の際にニーズを聞いて客に応じたコース料理を提供している雲井さんは、「有名店と肩を並べていいのかなというのが率直な思い」と照れながら、「和歌山にも世界の目が入ってきているということを県民の皆さんに知ってもらいたい。世界から人を呼べる食材が県内、そして田辺にあり、県内にいながら世界に認められる可能性があることを多くの人に伝えたい」と話した。

写真=「ゴ・エ・ミヨ2020」を手に雲井さん

関連記事

フォトニュース

  1. 今年も咲きました!

戦争体験者に聞く 終わらざる夏

  1. 乳飲み子抱え上海から引き揚げ 御坊市島に暮らす98歳の嘉美(よしみ)さんは、1921年(大正1…
  2. 34年前、活字にならなかった一冊の本 活字の本として出版されることのなかった、一冊の戦争体験集…
  3. 船団護衛の海防艦で南方へ 1923年(大正12)8月19日、夏目英一さん(95)は日高郡旧野口…
  4. 千人針と250人分の寄せ書き発見 「あれ、これは何やろ」 1999年(平成11)8月、母の薫(か…
  5. 飛行兵志願も母が反対 小瀬輔造さん(89)は1930年(昭和5)1月7日、日高川町…

日高地方などのイベント情報

現在予定されているイベントはありません。

Twitter

書籍レビュー

  1.  「バイバイ、ブラックバード」を読むと、原典に当たる太宰治の「グッド・バイ」が読みたくなったので、文…
  2.  作者の生まれは明治18年。明治45年に執筆され、初版は大正10年とかなり古いですが、繊細な描写が特…
  3.  6月19日は桜桃忌。芥川龍之介の河童忌、司馬遼太郎の菜の花忌ほど有名ではありませんが、太宰治の命日…
  4.  銀行に7年間勤務した経験を持ち、「半沢直樹」「陸王」「ルーズヴェルト・ゲーム」など人気ドラマの原作…
  5.  幅が狭く、カーブが続き、前から車がくればすれ違うこともできず、一つ間違えば谷底に転落してしまう…。…
ページ上部へ戻る