マスク不足何とかして
- 2020/4/1
- 日高春秋
新型コロナウイルス感染症の予防対策で、3月は政府が目標に掲げた6億枚を超えるマスクが供給され、シャープも工場で生産を始めるなど、全国的な供給態勢は強化されつつあるが、依然マスクが手に入りにくい。
日高地方でも薬局やコンビニで買えることはほとんどない。先日、筆者は会社の休みを取って御坊市内の大手スーパーやドラッグストアを開店前に巡回。「本日マスクの入荷はありません」と張り紙が出ているところはスルーし、何も張り紙が出ていないところを探す。ちなみに筆者が5店舗を巡回して張り紙がなかったのは1店舗。しかも開店40分ほど前だというのに、すでに約60人がずらり。最終的に150人ほどの長蛇の列になっていた。結局、筆者はマスクを買えたものの、3枚入り1袋のみ。ないよりましか…。
筆者はたまたま購入できたが、会社勤めの人らはそう毎日朝から並んで買うようなことはできない。また、車を運転できない高齢者だと、筆者のように市内の店舗を巡回することもできない。朝早くから並んで買うのは大変だと思うが、結局は時間に余裕のある人だけがマスクを必要以上に買い込んでしまうのではないだろうかと、勘繰ってしまう。
マスクの増産をさらに急ぐのは当然だが、平等に分配できる態勢も考えるべき。例えば政府や地方自治体がマスクを買い上げ、不平等や一部の人が持ち過ぎにならないよう調整して配分。もちろん、死亡率が高い70代以上などは優先的に配分してあげればいい。確かにマスクの効果は専門家によって見解が違うが、現状、ないと不安。この不安だけでもマスクで防ぎたいものである。(吉)