
みなべ町が滝から土井地内にかけて新設工事を進めていた高城トンネルが完成、1日から供用がスタートした。2015年度から5カ年かけ、総事業費10億円を投入して延長226㍍の新しいトンネルを貫通。これまでのトンネルでは困難だった車同士の対向ができ、歩道も確保されて児童生徒の登下校の安全性も向上した。
以前の高城トンネル(延長146㍍)がある町道高野沼川線は、国道424号から滝、土井、高野の3集落を通って県道滝切目停車場線へと続く主要幹線町道で、交通量が多い。トンネル東側には高城中学校、西側には高城小学校があり、通学路にもなっている。町道の拡幅は随時行ってきたが、高城トンネルだけが未改良で、幅員が約4㍍と狭いため車同士の対向ができず、歩道もなく歩行者には危険だった。
町の通学路交通安全プログラムの中でも改良が必要との判断で、北側に新たなトンネル設置へ15年度から事業に着手。掘削は18年5月に貫通し、最終の今年度はトンネル内の照明、舗装、起点と終点の取り付け道路の整備を行い、延長380㍍(トンネル部分226㍍)の新たな町道が完成した。幅員は9・25㍍でこれまでの2倍以上を確保。うち車道は6・75㍍の2車線でスムーズに対向でき、2㍍の歩道も設置。高城小学校や中学校への登下校の安全性が格段に向上する。
総事業費は10憶6600万円で、国の交付金事業を活用した。うちトンネル工事に9億円を要した。最終年度の工事の施工は道路がみなべ町の㈱田中建設(田中宏代表)、照明はみなべ町の㈲井出電気工事(井出進代表)、舗装は日高川町の和興建設㈱(山本雅弘代表)。
写真=新しく完成した高城トンネル