花で日々の暮らしに彩りを

 3月14日は、バレンタインデーよりは大分歴史の新しいホワイトデー。昔はマシュマロデーとも言っていたような記憶がある。今はおおむねキャンデーやクッキー、お菓子に限らず宝飾品や日用品などバラエティ豊か。今年は特に、花を贈ることを厚生労働省が推奨している◆この春は新型コロナ禍で何もかも様相が変わってしまったようだが、数々のイベント中止の影響がさまざまな業界に出ており、卒業式などに使われるはずだった花が全国的にたくさん余っているという。「花贈り」「花飾り」を各家庭や職場で勧めたい、と◆日本の四季はそれぞれに美しく、春夏秋冬、どの季節もそれにふさわしい花を咲かせる。が、厳しい寒さが緩んでくると同時に菜の花、タンポポ、スイートピーなどの明るい色が風景を輝くように彩ってくれるこの時季、花には単なる美しさだけでなく、心を浮き立たせるような喜びがある◆東日本大震災発生から9年が経過した3月11日、「奇跡の一本松」と呼ばれた陸前高田市の松に遺伝子を受け継ぐ後継樹が無事に育っていることが報じられた。1000個の松ぼっくりから採った75個の種を育て、苗木になったのは9本。接ぎ木で成功した3本と合わせて12本が生育しているという◆7万本の松原の中で、大津波に耐えてたった1本残った松の姿は震災で打ちのめされた人々に感動を与えた。本体は枯死してもその「子ども」が人々の努力で生育しているという事実も、心強さを感じさせてくれる◆自然は時として脅威となるが、また時としてその無心のパワーで人の心を和ませる。無心に咲く花の美しさに触れて、ウイルスへの警戒心に荒んでしまいそうな心を癒やすのもいい。人の毎日には何らかの喜びが必要だ。(里)

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