聖火リレー 出走取りやめ報道に不安広がる

 東京2020オリンピック聖火リレーについて、大会組織委員会がランナーの出走を当面行わないという方針を固めたとされる一部報道を受けて、県内の関係者や参加者らに不安が広がっている。新型コロナウイルス感染拡大防止のため、トーチを走者がリレーせずに聖火をランタンに入れて、車で巡回させる形での実施案。東京五輪の開催延期も現実味を帯び始め、困惑の声、理解を示す声が上がっている。

 新型コロナウイルスの感染拡大で、国際オリンピック委員会(IOC)が五輪延期を含めた検討を始めたことを受け、大会組織委員会は判断が出るまでランナーによる聖火リレーを見送り、車でランタンを運ぶ形で最終調整。理由については新型コロナウイルスの感染拡大防止で、トーチリレーを行った場合に沿道で応援する人が密集するのを避けるためとされている。

 今月12日にギリシャで採火された東京オリンピックの聖火は20日に日本に到着。現在は東日本大震災の被災地3県で「復興の火」として巡回展示されており、26日から国内の聖火リレーが福島県からスタートする予定になっている。

 IOCは、予定通り7月24日に開会式を行うか、大会を延期するかの判断を4週間以内にするとしている。その期間内の4月10、11日に和歌山県が入っており、準備を進めている県の担当者は「組織委員会からの発表はないですが、ランナーの出走が見送りとなれば衝撃は大きい。特に楽しみにされているランナーや関係者らを思うと残念」と話した。

 4月10日の走行ルートになっている御坊市の担当課も「まだ何も情報は入っていません。新型コロナウイルスの感染拡大で仕方ない部分もありますが、できたら聖火リレーは実施してほしいという思い。どのようにも対応できるように準備を進めたい」。県実行委選出ランナーで御坊市を走る予定の木村波優美さん(薗)も「どうなるの?」と困惑の表情で、「正式な情報を待つだけですが、走れないようになれば残念です。新型コロナの影響で仕方ないですし、選ばれただけで十分ですが、まちを元気づけたいという思いでしたので、取りやめとなれば何か別の形で地域が活気づくことをしてほしい」と話していた。

写真=通行規制の看板が設置されている御坊市

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