社会不安の生活への影響

 新型コロナウイルスの影響は、当初からは考えも及ばないほど広範囲に及んできた。マスクどころか、ティッシュやトイレットペーパーまでも入手困難になってきたので驚いた◆「マスクと同じ材料なので生産できなくなる」というデマが原因らしいが、ニュース等でそれが「デマ」だとはっきり告げられ、在庫は十分にあるとのメーカーの声も紹介されていたので買いだめなど考えもしなかった。それから2、3日後、残りが少なくなり買っておくかと売り場に向かうと、なんと一つも見つからない◆その少し前、たまたま見た情報バラエティ番組で、新型コロナウイルスによる肺炎予防に関するネット上のデマを検証していた。「熱には非常に弱いので、お湯を飲めばよい」「ショウガ、ニンニク等をたくさん食べるとよい」等々。お湯はデマだが、ショウガやニンニクに関しては、コメンテーターの医療関係者の答は「これは△ですね」。「先生、そんなん用意してないです」と笑いがとられていたが、「ショウガやニンニクは適切に摂れば体にいいことは確かだが、新型コロナウイルスに必ず効果があるとはいえない」という意味であるようだ◆お湯を飲むのも、体を温めるようにとの意味と捉えれば、肺炎に備える健康法を伝えたいとの誰かの善意が、伝言ゲームのように心ならずも形を変えながら広まった―と思いたい。こんな非常事態に、悪意のいたずら心など発揮されている場合ではない◆新型コロナウイルスに関しては、第一義は感染症を重症化させないことに尽きると思われるが、社会不安は生活全般に影響を及ぼす。「もしも」が怖いのは誰しも同じとはいえ、必要な行為と不必要な行為はしっかり見極め、あらゆるダメージが最小限にとどまることを願いたい。(里)

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