日高広域消防が新しい水難救助法を訓練

 日高広域消防は、車両が近づけない海辺での安全・迅速・確実な救出を想定し、日高町の小浦漁港で水難救助訓練を行った。県外の他の消防の救出方法を参考にして改良を加え、海に転落した人の引き揚げ救助を実践。水中の潜水隊と地上のレスキュー隊が連携し、今後の活用へ訓練を繰り返して技術を高めた。

 防波堤から海へ転落した人の救助では、クレーンを搭載した車両が近づけないため、潜水救助の後、陸地への引き揚げに苦労するケースが少なくない。要救助者を浅瀬に移動させたりしていたが、より安全・迅速・確実に助けるため、潜水隊を中心に試行錯誤し、訓練で三連梯子(さんれんばしご)、ロープ、担架を使う方法を実践した。

 この日は潜水隊員ら17人が参加。水平に設置、防波堤から張り出したはしごにロープを取り付け、担架に乗せた要救助者を引き揚げた。強い雨風の中、水中と地上で声をかけ合い、連携。本番さながらの活動を展開した。

 日高広域消防管内では昨年1年間、海での水難救助出動が9件あり、うち防波堤から釣り人が転落する事故が多発。訓練を見守っていた井口崇署長は「潜って救け出した後、引き揚げに苦慮することが多かったが、これはいい。3、4人の少人数で行えるし、要救助者への負担も軽減できそうで、すぐにでも活用できる」と話していた。

写真=はしごを張り出して担架を引き揚げる隊員

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