日本人に愛される桜

 22日に、和歌山の桜の開花が発表された。今年のソメイヨシノの開花全国トップは14日の東京で、平年より12日早かった。開花宣言は、気象庁が設定した全国各地の58本の標本木を観測。職員が目視で確認し、5、6輪の花が咲くと発表される。和歌山の標本木は紀三井寺(和歌山市)にある。東京は靖国神社(千代田区)の境内にあるソメイヨシノで、現在満開を知らせている。

 気象庁は桜以外にも梅の開花やカエデ、イチョウの紅葉、ウグイスの鳴き声、ツバメやホタルの姿などそのシーズンで最初に確認される日など多くの動植物について観測しているが、開花予想、開花宣言、満開、見ごろなどその都度ニュースになる桜は、日本人に本当に愛されている花だと思う。

 名所を訪れたり、桜の木の下を陣取ってお花見をしたり、歴史上の人物が歌を詠んだり、毎年うたわれる名曲があったり。桜の木1本でも並木でも、満開のときの圧倒される美しさと、きれいな時期は短く、散り始める桜吹雪の切なさなどを春の陽気に誘われ、長い冬が明ける解放感の中感じるのが人気の理由だろうか。筆者もお花見の思い出はたくさんあるが、宴会を抜きにして純粋に桜の美しさに感動したのが京都の清水寺で見た夜桜だった。ライトアップされた桜が映った池をのぞき込むと、鏡のような水面に満開の桜、そのずっと下には星空が映りなんとも不思議な空間にいるような感覚になったことをよく覚えている。

 今年は新型コロナウイルス感染拡大防止のため、飲食を伴うお花見の自粛も叫ばれている。花を心から楽しむことができる日常がどれほど平和で幸せなことかを実感。平和な毎日を取り戻しても、このありがたさを忘れないでいよう。(陽)

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