和歌山でもまだ油断大敵

 今月5日、和歌山県内で新たに大阪市のライブハウスコンサートに参加した20代女性の新型インフルエンザ感染が確認された。県内での新たな感染確認は12日ぶり。再び拡大するのかとヒヤリとしたが、県は和歌山市の協力を得て20代女性の関係者98人を検査。全員が陰性であることが分かり、ひと安心だ。

 県の新型コロナウイルス対策を評価する声が出ている。済生会有田病院で感染が確認された時も、医師やスタッフ、入院患者らを速やかに検査。さらに肺炎の全患者に対しても新型コロナの検査を行い、しらみつぶしに感染を確認。また、国が医療機関の受診の目安として「37・5度以上の熱が4日以上続く」と示したが、仁坂吉伸知事は「早期に発見し、悪化させないことが大事」として、従わない方針を打ち出し、功を奏している。

 ただ、全国的にみれば感染は拡大しており、和歌山もまたいつ感染者が出るか分からない。当然、仕事や物流で人の出入りがあるわけだし、今後もウイルスの侵入を完全に防ぐことはできないだろう。そもそも県内で陽性が確認された1人目の感染経路が分かっていない。さらに、県内の感染者を見ても分かるが、状態は安定しているのに、2週間以上も陽性判定が消えない人がいる。つまり、一見健康そうに見える人でもウイルスを保持している可能性があり、すでに第3、第4の感染の脅威が潜んでいる恐れもある。

 むやみに恐れるのはよくないが、油断は禁物。和歌山県内が安全という根拠や保証はどこにもない。「うつらない、うつさない」を心掛け、引き続き手洗いやうがいを励行し、手に入りにくいができればマスクも着用したいところだ。(吉)

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