進化する保存食

 日高川町の防災イベントで、妻と子ども2人が非常食を試食させてもらった。メニューはチキンライス。開封後、調味粉末を入れてお湯を入れれば15分ほどで出来上がり、妻と子どもたちは味が少し濃いとの感想だったが、普通に食べていた。お湯だけでなく、水でも(時間は60分かかる)いいので、万一のときには重宝しそうだ。

 このような保存食の一つに、フリーズドライの製品がある。以前も当欄で取り上げたことがあるが、とにかく技術が日進月歩で次々と驚くような商品が発売されているのだ。あらためて説明すると、水分を含んだ食品や食品原料を急速に凍結し、さらに減圧して真空状態で水分を昇華させて乾燥させるという製法で、お湯をかけるだけでおいしい料理が完成する。一番メジャーなのがみそ汁。その他、さまざまな料理があり、都会では専門店もあるそうだ。

 いま、試作品の中には焼き鮭、串揚げなども含まれるという。鮭はパリッとした皮、串揚げはサクサク感が再現できるのかと誰でも頭に浮かぶが、何も問題ないらしい。先日、子どもの友達と母親で串カツパーティーを開いたのだが、子どもが騒ぐので油をテーブルに置いて揚げ物をしても大丈夫だろうかと心配したのも、あと何年かすれば不要になるだろう。熱湯に浸すだけで熱々の串カツが食べられるようになれば、とても便利だ。

 新しいものが世の中に出てきたときに、取り入れてみると生活がガラッと変わることがある。フリーズドライは防災用としてもストックしておけば心強い。それに、使い方しだいで家事の軽減にもつながるので、これからもどんな進化を見せてくれるのか目が離せそうにない。(賀)

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