性について考える

 「性別は男女のどちらかであるとは限らない」。先日、セクシャルマイノリティ(性的少数者)と理解者のためのグループで、和歌山市を中心に活動している特定非営利活動法人チーム紀伊水道の交流会が御坊市内で開かれた。約30人の参加者がテーブルを囲み、理事長の倉嶋麻理奈さんがセクシャルマイノリティの基礎知識について説明。「お互いによく話し合い、理解し合って、お付き合いしていきましょう」と呼びかけた。

 これまであまり考えたことがない話。言われてみれば「身体の性」「心の性」「社会的性」「性的指向」はさまざまで、▽男性と女性のちょうど中間▽男性でもあり女性でもある▽男性でも女性でもなく別の性▽自分には性別がない▽著しく男性寄りの女性▽限りなく女性に近い男性――という人ら、いろんな性があって人の数だけ性がある。男性か女性か100%どちらかである必要もない。セクシャリティ(性のあり方)は多種多様なものであることがよく分かった。

 「性のことは『ワイセツ』じゃなくて『タイセツ』なこと。肉体を持って生きている以上、性のことで当事者でない人はいない」――女優の杉本彩さんの言葉だそう。性は特別なものではなく、日常のいたるところに存在し、わいせつでも卑猥でもない。わいせつだとか卑猥だとかは、性そのものの性質ではなく、扱う者の性質。日常から性について話し合ったり、考えたりする習慣を身に付けることが大切になる。

 同法人は、社会で隠されてしまいがちなセクシャルマイノリティが可視化される機会を増やすとともに、多様な人々が互いを尊び合える日常を目指して活動。より多くの人に関心を持ってもらえるよう応援したい。(笑)

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