印南町議補選 一騎打ちの戦い最終盤へ

 新人一騎打ちの戦いとなった印南町議会議員補欠選挙(定数1)は終盤に入り、舌戦もあと一日限りとなった。ひと足早く出馬表明した木村栄一候補(62)=島田=は元教員という知名度で先行、それを丸山則枝候補(64)=印南=が初の女性候補としての期待感を集めじわじわと巻き返しを図っているが、両陣営とも全町的な戦いで「票読みが困難」としており、最後まで予断を許さない状況だ。

 町議選は前回(2017年8月)は無投票で、前々回(13年8月)が定数12に対して1人超の選挙戦となり、投票率は86・32%だった。今回の選挙に向けては木村候補が昨年12月4日、丸山候補が約1カ月遅れの1月10日に出馬を表明。告示後は両陣営とも街宣車でお願いコールを響かせている。ただ、同時日程で行われた町長選は現職日裏勝己氏が無投票当選となったため、残された町議補選は、有権者の関心が低調。そんな中も、当選には1000票単位の得票が必要とみられ、両陣営ともあの手この手で集票している。

 木村候補は元教員として印南中での校長も務めており、知名度は上々。地元島田区の協力を得ながら、教員仲間や教え子の力を借りて、真妻など地元区以外にも支持を広げている。また、自身が農業、漁業に従事する中、一次産業発展に向けた訴えも少しずつ浸透。後半は持ち前の体力とフットワークを生かして街宣車とは別行動を取る作戦も展開。選挙責任者の坂田和彦氏(63)は「元先生という信頼感で出会う人の反応はよいが、新人なので票が読めない。最後まで気を引き締めたい」と話している。

 丸山候補は地元光川の区長を務めて区民からの信頼が厚く、支援をしてくれる人も多い。持ち前の元気と行動力で街宣車に乗って声を張り上げ、街頭演説もこなしている。また、女性候補として主婦だけでなく、男性からも女性町議の待望論があり、地元区以外でも浮動票を取り込んでいる模様。元県議の後援会長で独自の人脈を持つ朝間諭後援会長(90)も電話作戦などしており、「女性候補ということで感触はいいが、基礎票がないため票が読めない。当選には1000票以上が必要」と話している。

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