デマ発信者にならない

 昨年6月の20カ国・地域首脳会議(G20大阪サミット)直前に「拳銃でブッ放す」とインターネットの掲示板に書き込みをしたとして、軽犯罪法違反の疑いで和歌山市に住むアルバイトの女性が書類送検された、というニュースがあった。それによると、女性は昨年6月、自宅でスマートフォンからネット掲示板に「拳銃G20でブッ放すわ 見とけや」と書き込み、サミット警備に従事していた警察官の業務を妨害した疑い。「ネット中毒で思いついたら投稿してしまう。仕事のストレスで書き込みが日常的になっていた」と容疑を認めているという。

 一方、新型コロナウイルス感染症を巡っては先日、テレビの情報番組が誤って「和歌山で感染症を確認」と伝え、SNS上で拡散された。いまとなっては現実になってしまった話だが、テレビ局は番組ホームページ内で謝罪。ほかにも「御坊で感染者が出た」とのうわさが広がったり、東京五輪・パラリンピック中止のデマが流れたり、中国では「患者が逃げた」「バナナを食べると感染する」といった誤情報が飛び交っているようで、慎重な姿勢で情報を入手する必要がある。

 過去をみても、このような感染症の拡大や災害時にはデマが蔓延している。東日本大震災の原発事故では放射能汚染を巡る悪質なデマや中傷があり、熊本地震の際には「ライオンが逃げた」とされる偽造映像が拡散。一方でネット上の誤った情報は意図しない流言のときもあれば、誰かが意図的に作り出したうその内容が悪意のない人によって、また、ときには善意によって広がることもある。「ねえねえ、聞いて聞いて」の前に確認。安易にシェアして自分がデマの発信者にならないように注意が必要だ。(笑)

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