食品ロス、できることから取り組もう

 ここ数年、節分の定番「恵方巻き」の「食品ロス」が話題になっていたので、今年は初めて予約して買うことにした。

 食品ロスは、まだ食べられるのに廃棄される食品のことで、消費者庁によると日本では、年間2759万トンの食品廃棄物が出され、このうち643万トンが「食品ロス」にあたるという。これは、世界中で飢餓に苦しむ人々に向けた世界の食料援助量の1・7倍に相当し、日本人全員が毎日お茶碗約1杯分の食べものを捨てている計算になる。大切な資源の有効活用や環境負荷への配慮から、食品ロス削減の必要性が叫ばれ、昨年10月には食品ロス削減に関する施策の基本事項を定め総合的な推進を目的に「食品ロスの削減の推進に関する法律」が施行されている。具体的な取り組みでは、食品を取り扱う事業者に対して、過剰在庫や返品といった製造業や卸売業、小売業にまたがる課題について、農林水産省が支援したり、メーカーが製品の鮮度保持ができる容器包装で賞味期限を延ばし、食べ残しを防ぐ工夫がされたり、学校給食の地産地消の推進なども行われている。

 一方、食品ロスのうち、約45%は家庭から出ているという。まだ食べられるのに廃棄した理由は半数以上が「食べ残したから」で「傷んでいた」「賞味期限切れ」などが続く。

 国内の食料自給率は年々低下し40%を切り、世界では9人に1人が十分な食事を得られていない中、膨大な食品ロスを出している場合ではない。買い過ぎない、作り過ぎない、注文し過ぎないなど、ちょっとした心がけを積み重ねれば、消費者が取り組める食品ロス削減方法はたくさんある。筆者も反省ばかりではあるが、できることから「もったいない」を無くしていきたいと思う。(陽)

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