印南で石見神楽公演

 印南町体育センターで22日、令和を祝う歴史文化の集い「石見神楽夢の豪華共演会」が開かれ、子どもから大人まで約600人が来場し、大盛況となった。島根県の高津神楽(益田市)と西村神楽(浜田市)の2社中が、笛や太鼓の音色に合わせてコミカルなステージや豪快な舞を披露。「大蛇(おろち)」では、大蛇が炎を吐く圧巻のパフォーマンスで観客を魅了していた。

 オープニングセレモニーでは主催の同町文化協会(歴史文化)の坂下緋美会長や日裏勝己町長があいさつ。両社中に対する歓迎の舞として地元小中学生や伝承会メンバーが印南音頭も披露した。

 ステージは切目王子の神主がユーモラスな問答をする「鞨鼓(かっこ)」で幕開けし、切目王子が国家安泰を祈る「切目」、コミカルな所作でタイを釣り上げる「恵比寿」を次々と上演。「頼政」では源頼政が怪物のぬえ退治を行うが、そのぬえが観客席にまで来て悪さをするなどの演出もあった。柿本人麻呂が山の神退治をする「石見野」に続き、最後の演目となった「大蛇」では、迫力満点の8つの頭を持つ八岐大蛇(ヤマタノオロチ)が登場。まるで本物のようにとぐろを巻いてうごめきながら炎を吐くと、会場から大きなどよめき。舞台では須佐之男命(スサノオノミコト)が大蛇に首を締められるなど苦戦しながらも、豪快な立ち回りで見事8つの首を討ち取った。 

 石見神楽は切目王子とゆかりがあり、同町内で公演が行われるのは今回が6年ぶり4回目だが、今年5月に日本遺産に登録されて以降は初。来場者は日本が誇る伝統芸能を存分に堪能した様子だった。共演会の前には、切目王子神社で「鞨鼓」と「切目」の2演目の奉納もあった。

写真=ステージ上で一斉に炎を吐く八岐大蛇

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